特別展示
川喜田半泥子のすべて


平成22年年4月3日(土)〜5月30日(日)

休館日:月曜日(ただし、5月3日は開館します)

開館時間:午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)


観覧料:一般800(600)円 70歳以上・学生600(450)円
※ ( )内は前売りおよび20名以上の団体料金です。
なお、18歳以下の方、および高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在学する生徒は無料です。

前売り券取り扱い所 (ローソンチケット Lコード:68190)

主催: 「川喜田半泥子のすべて」萩展実行委員会(山口県立萩美術館・浦上記念館 朝日新聞社 yab山口朝日放送)、石水博物館
後援: 萩市
企画協力: 耕人社

 近代陶芸史に大きな足跡を残した川喜田半泥子(本名は久太夫政令、1878〜1963)は、三重県津市の素封家で、東京・日本橋大伝馬町に寛永年間から続く木綿問屋に生まれました。家業を継ぎ、百五銀行頭取や数々の企業の要職を歴任して財界で活躍する多忙な日常のうちに、陶芸、絵画、書、木版画、写真、建築、俳句などの各方面にその芸術的才能を発揮しました。とりわけ50歳を過ぎて本格化した作陶は破格であり、趣味の域をはるかに超え、当時沈滞していた陶芸界に清風を吹き込みました。茶の湯への深い理解にもとづく、ユーモラスかつ高遠な思念が込められた作品は、ひとつひとつが大宇宙とも呼べるふくよかさを持っていました。半泥子の作品やその芸術・文化に対する鋭い着眼点と広い知識は、交流を重ねた荒川豊藏や金重陶陽、三輪休和、三輪壽雪らをはじめとする若き陶芸家たちに強く影響し、昭和における陶芸復興の礎ともなりました。また半泥子は文化事業の優れた支援者でもあり、地域振興や文化事業も手がけ、私財を投じて三重県下初の総合文化施設となる財団法人石水会館を創設しています。
 あくまで素人としての創作活動に徹した半泥子の作品は、その幅広い交友関係に贈られて愛蔵されてきました。それゆえこれまでは、その名声に比して、まとまって作品を鑑賞する機会に恵まれてきませんでした。本展では半泥子没後、同財団を母体に、遺族からの寄贈を受けて1975年より登録博物館として活動をはじめた石水博物館の全面的な協力を得て、陶芸、書画のほか建築、写真、俳句や関連資料などにも触れて半泥子芸術の全貌に迫ります。半泥子が生み出した芸術の世界を存分にお楽しみください。

黒織部茶碗 銘「富貴」 千歳山窯
1940年頃 個人蔵
井戸手茶碗 銘「渚」 千歳山窯
1942年頃 個人蔵
粉引茶碗 銘「雪の曙」 千歳山窯
石水博物館蔵
刷毛目茶碗 銘「一声」
広永窯 石水博物館蔵


記念講演会
※当館講座室。聴講無料。当日受付先着順80名。
高麗手茶碗 銘「雅茶子」
広永窯 石水博物館蔵
粉引茶碗 銘「たつた川」
広永窯 石水博物館蔵
焼締茶碗 銘「かるめ糖」
個人蔵
伊賀水指 銘「慾袋」 千歳山窯
1940年 石水博物館
(1)「川喜田半泥子の陶芸」(2010年度第1回美術講座)
  4月10日(土)13:30−15:00
  榎本徹氏 (岐阜県現代陶芸美術館長)
(2)「半泥子芸術の魅力」
  4月17日(土)13:30−15:00
  山名重樹氏

半泥子の茶碗による記念呈茶席
※ 一服500円(ただし、別途観覧料が必要です)
※ 各回24名(6名×4席)、受付先着順です。
(1)点前 裏千家淡交会萩支部
  4月17日(土)、18日(日) 11:00、13:00、15:00
(2)点前 表千家萩支部教授会
  4月24日(土)、25日(日) 11:00、13:00、15:00

ギャラリー・ツアー
※観覧券が必要です。主催者の都合により取りやめることがあります。
毎週日曜日 11:00-12:00
担当学芸員が作品解説をします。